ヒデリンの障害

〜ヒデリンの中途視覚障害ヒストリー〜



 顔はともかく 目には自信があったヒデリン。
クチは悪いが 目の良い家系であることが自慢だったヒデリン。
そんなヒデリンが目の異変を感じ
聞いたこともない「網膜色素変性症」と診断されたのが
2002年(平成14年)6月。
その時点で
視野15度 左視力0.7 右視力1.0
だったのだが
あれよあれよと言う間に病状が進行し
翌年4月に視覚障害者2級を取得。

 「今すぐにどうこうという病気ではない」
という眼科医の予測に反し症状は無情にも悪化し続けた。
そしてその年の暮れには左眼が失明。
更に翌年(2004年)10月には視覚障害者1級の手帳を取得。
ほぼ両眼失明状態のトホホな生涯である。

 以上が晴眼者から視覚障害1級を取得するまでの軌跡であり
日夜奇跡を信じ続けているヒデリンなのである。









 ザッと「網膜色素変性症」について説明しよう。

 「網膜色素変性症」とはその名の通り
網膜の色素が変性する眼疾患である。

 主な症状として
視野狭窄、夜盲、視力低下などがあるが
多くの場合 本人も気付かないくらいによろよろと進行する。

 見え方は患者により様々で
部分欠損やドーナツ状の欠損
あるいは 都合の悪いモノが見えなかったり
異性に関しては好みのタイプしか見えなかったり
ここいら辺が 千差万別と言われる所以である。

 遺伝子疾患である網膜色素変性症は
その方面で遺伝子の研究が進められ様々な取り組みがされているが
今のところ 治療方法は確立されていない。
今後も治療方法が確立される確率は低いかも。

 以上「網膜色素変性症」の説明だが
起きてる?
まいっか。
うおっほん。 続けよう。


---ヒデリンの非典型的な網膜色素変性症---


 網膜の色素が変性する「網膜色素変性症」の患者の多くは
網膜に色素の沈着が見られるのだが
ヒデリンの場合
顕著な沈着が見られないと冷静沈着に眼科医が言う。

 基本的に「網膜色素変性症」は進行性の病気であるが
ゆっくり進むのが特徴であるのに対し
ヒデリンの場合自覚できるほどのスピードで進行しまくった。
更に失明率は比較的低いらしいのだが
ヒデリンの場合僅か2年というスパンで失明に至った。


 かつて「おしん」という連続ドラマがあり
高視聴率を記録し「おしんドローム」なる現象が起きたが
今ヒデリンの場合「誤診ドローム」に陥っている。

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